仕事を「休む」ということ

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舛田菜緒

環境負荷の小さい農業の普及を通じて、持続可能な社会をめざす会社で働く。 大学を1年休学して滞在したネパールでコーヒー事業と出逢う。コーヒーの種からカップに注がれ飲むまでのすべてを理解すべく、コーヒーの仕事している。

こんにちは、なおです。

今回は、「休む」ということについて考えてみました。

人によって状況や環境は違うと思うので、あくまでも私の体験談です。
なんかちょっと仕事がしんどいなって人へ。少しでも手助けになれば嬉しいです。

休めなくてしんどい

私は、今の仕事が嫌いではありません。
自分のやりたいことをベースに今の仕事を選んだので、むしろどちらかというと好きな方です。

特に1年目のころは、「何でもやります!」というやる気がものすごいあって、もらった仕事もすべて頑張っていたし、誰かがやらないといけない仕事が出てきたときは、率先して手をあげていました。自分の能力・キャパシティを過大評価しすぎていたんだろうと今では思うのですが、とにかく何でもやっていました。

ただしばらくすると、自分のキャパシティを超えてきて…
やってもやっても仕事が終わらなくなっていき、遅くまで残って仕事をする日々がしばらく続きました。

幸いなことに(?)、心も体もわりと強い方のようで、体調を崩したり、精神的に参ったりすることはありませんでした。
大変だな〜と思うこともありましたが、
「1年目だからそんなもんだ。」
「みんなしんどさを乗り越えて、仕事しているんだ。」
「自分はこのくらい大丈夫だ。」
と思い込み、とくに気にすることもなく、誰かに相談するわけでもなく、目の前の仕事を必死でこなしていく毎日を過ごしていました。

ところが、あるとき…
「自分は大丈夫だ」という自信が、ガタガタと崩れていったんです。

「仕事に行きたくない。」

そんな感情が、何の予兆もなく突然現れたんです。(今思えば、予兆もあったのかもしれませんが、当時は全く気づいていませんでした。)

自分が好きな仕事、やりたい仕事をえらんだはずなのに。なんで…。

仕事に対して、とてもやる気があったからこそ、自分でもどうしてこんな感情が生まれてくるのかよく理解できませんでした。

休むのもしんどい

前々から、会社の人やまわりの友達から「ちゃんと休まないと。」と心配されていました。
休めていないという自覚がなかった私は、「そうだよね〜」といいながら、自分の状況が深刻だとも思っていませんでした。自分では、ちゃんと休んでいるつもりだったので…。

仕事に行きたくないという感情が湧いてきて、さすがに思いました。
「休まなきゃ。」と。

でも、いざその状況になると、休むのが怖かったんです。

「自分が休んで、問題がおこったらどうしよう」
「他の人が仕事をしているのに、自分だけ休むなんて迷惑かけてしまう…」

それと同時に、休みを取るのが逆にしんどいなとも思っていました。

自分が休むために仕事を調整したり、誰かにお願いしたり、そんなことをする時間や労力が逆にもったいない。とさえ思っていました。そのくらい切羽詰まっていたのかもしれません…。休むということをネガティブにとらえていた私は、休み方もわかっていなかったんです。

「大丈夫だから、とにかく何も考えずに休みなさい。」
上司にそう言われ、しぶしぶ休むことにしました。
当時、心も体もけっこう堪えていたと思うのですが、そんな状況でも正直まだ「しぶしぶ」でした…。

いざ休んでみたら

思い切ってというほどでもないのですが、5日間海外旅行に行くことに決めました。
仕事では海外に行っていたけど、完全プライベートで海外に行くのは久しぶり。ベトナムやタイなど東南アジアの国々が好きなのですが、そこだとつい仕事を思い出してしまうので、行き先はあえて仕事に全く関係ない韓国を選びました。

「旅行中は、仕事しないこと。メールも、メッセージも見なくていいから。」
上司には、そう言われていました。

私も、今回の旅行にはパソコンを持っていかない!と決めていました。

国内の旅行でも、常にパソコンを持参しないと不安な私。
結局使わないことも多いのですが、それでもないと不安。
一度は持っていかないと決めたものの、今回もとてもとても不安で。葛藤の結果、最後の最後でパソコンをかばんに入れてしまいました。
早速、行きの関西空港でパソコンを開いちゃったんですけどね。意思が弱い。

極め付きは、韓国についてすぐ、空港からソウルに向かう列車を待つ間に、スマホにWifiをつないで、仕事のメッセージが来ているのを見てしまいました(笑)。

その中の1つは、休み中に仕事のメールを見ている私に気づいた上司からのメッセージでした。

「自分がしないと回らない、皆が困る。迷惑かけたくない。」という強い責任感と少しのプライドは大好きだけど、一人欠けてでも回る仕組みをつくるのが会社だよ。迷惑かけたとしても、休み明けにしてしまおうと割り切るのも、自分の重要性を再認識させるいい機会だし、逆に自分の仕事を少し体験してもらうことで、フォローしてもらいやすくするきっかけにもなると思う。
だから、完全に一度仕事忘れて、リフレッシュして帰ってきてくれたほうが嬉しいよ。

このメッセージを読んだ時、
「私は、すごく勘違いをしていたんだな」とやっと気がつきました。

「休まず真面目に仕事すること」で、自分の存在価値を示そうとしていたんだと。休まないことで、みんなに自分の存在意義を認めてもらおうとしていたんだと。
自分で自分の力に見切りをつけていたんだと思います。

それに、「自分がやらなきゃだめだ」というのは、責任感があるように見えるけれど、度を越えるとただのプライドでしかない。

チームのため、みんなのためと言いながら結局は、自分のことしか考えられていなかったのです。度を越えたプライドは、チームにとってもプラスにならないことに気づきました。

まわりのみんなは、私をちゃんと「私」として見てくれているし、もっとみんなを信じればいいんだ。自分が思っている以上に、私は頑張れている。別に、少し休んだからって、どうってことないじゃん。

そう気づけたときから、なんだか吹っ切れた気がします。
それ以降、パソコンを開くことなく、仕事に関することもを一切考えませんでした。

旅行から帰ってきてからは、「仕事に行きたくない」という感情は自然となくなっていきました。きっと、心が健康を取り戻したのだと思います。

今は、「今週はちょっと仕事を詰めてしまったから、来週は少し早めに帰ろう。」とか、「1人でやるのはしんどいから手伝ってもらおう」とか。
少しずつ、意識が変わってきているなと感じています。

「休む」ということ

旅行の1件があってから、なんとなく気楽に休めるようになってきた気がします。
「休日」を取ることが、「休む」ことと必ずしもイコールにはならないということにも気づきました。休日を取っていても、仕事をしていたら休んだことにはならない。そんな当たり前のことを理解できているようで、できていなかったんですよ。

とはいえ、オン・オフをコントールするのはまだ得意ではありません。

旅行の時、仕事のことを考えずにいれたのは、上司からの背中を押してくれるメッセージと、海外という環境、目の前の旅行を楽しめたという状況があってのことでした。

それを普段の生活でもやろうと思うと、少し躊躇してしまうときがあります。
今でも休日にメールを確認したり、仕事をしてしまったりはするんですが、それを完全に否定してしまうとそれはそれで苦しくなるので、ちょうどいいバランスを保つことを意識するようにしています。
(たまには、デジタル・デトックスのような、完全シャットアウトも必要だと思っています。)

仕事がどうしても気になるときは、いさぎよく作業をし、
仕事のことから離れたいときには、強制的にでも仕事のことを考えないようにするために、「仕事には関係ない何か」をするようにしています。
最近は、筋トレをしてみたり、言語をちょっと勉強したり。
どうせ勉強するなら仕事に関係することをしたほうが時間を有効活用できる気がしますが、オンオフの切り替えがまだうまくコントロールできない間は、こんなことを続けてみようかと思います。
仕事のことを考えずに休むトレーニングです(笑)。

仕事がわくわく!楽しい!ってときは、もりもり頑張ったらいいと思うんですけど、ちょっとしんどいなってときは、少し無理してでも仕事から離れる時間を、作ってみるといいんじゃないかと思います。

でも、それもちょうど良くすることが重要です。
真面目で責任感が強い人は、休み方に対してもストイックになってしまうと思うんですけど、体力的にも精神的にも疲れない範囲でやることを忘れずに。

自分のペースでひと呼吸

会社からは「休め、休め」と言われるけど、それが反対に負担に感じるときもあります。休めないのもしんどいけど、休むのもしんどい。私はそんな状況でした。

私の場合は、強制的に休むという状況に自分を追い込んで(追い込んでもらって)、いろいろ気づくことがありました。

休みたいと思ったときには、休むべき。そう思います。

一方で、休むのがどうしてもしんどい、負担に感じるときは無理に休まなくていいとも思うんです。(言っていること、矛盾しますが…)
「休まなければならない」と思わないこと。
休むことを、完璧にやろうと頑張らなくてもいい。
休み方もひとそれぞれ自由でいい、って思います。

でも、ずっと走り続けることは難しい。
それだけは、忘れないでいよう。
長く走り続けるためには、水分補給や休憩が必要です。
しんどいときは、自分のペースで、自分の方法で、ひと呼吸おいてみよう。
そうしたら、また走れるようになる。

それが、私の一番の学びでした。

「自分は自分が思っている以上に、頑張っている」と、認めてあげよう。
自分では頑張っていないと思っても、みんな頑張っています。

ここまで読んでくださったみなさん。
ひと呼吸おいて、自分に声をかけてみてくださいね。

「今日もよく頑張ったね。おつかれさま。」

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