これまでの経験が、今を作る

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1985年生。早稲田大学国際教養学部、米国Portland State Universityにて文化人類学専攻。 新卒でベネッセに入社。学校教育コンサルティングに関わる。新しい働き方・学び方創りに関わり、社外の活動としてスポーツ、キャリア教育、地方創生、途上国支援など複数のNPO、NGOの立ち上げに関わる。 世界経済フォーラム(ダボス会議)Global Shapers Communityメンバー。関西学院大学非常勤講師。

みなさんこんばんは、Colorbath吉川です。
つい先程、山口県への出張から戻りました。今回は、周南市の教育委員会や富田(とんだ)中学校との打ち合わせがあり行ってきました。

新型コロナの感染者数増加の傾向もあり、県をまたいだ移動についてはかなり慎重に先生方とも検討を行い、万全の対策を期して、打ち合わせをするに至りました。ありがとうございました。

今日は、その打ち合わせを通して感じた「原体験」についての話をしたいと思います。

これからは、山口県周南市に注目

というのも、今年度から2年間、文部科学省によるEDU-Portニッポンという事業に公認プロジェクトとして、Colorbathが行う「世界とつながる教室」が採択されました。このプロジェクトを、パートナーの山口県周南市の学校さんとともに実施させていただくことになりました。これから、激アツな2年間になる予感しかしなかった打ち合わせでした。

ちょっと今回、詳細は書けないのでそれはまた改めて書いていきたいと思いますが、今日は、その打ち合わせを通して、改めて大切だなと思ったことについて、振り返りながら書いていきます。

国際交流で、特別なことをしない

文科省公認プロジェクトとして行う今回のプロジェクトは、周南市の学校とアフリカのマラウイの学校をインターネットでつないで国際交流を行うプロジェクトです。Colorbathは、こういったリモートでのリアルタイムWeb交流を2012年から事業展開しています。これまでの様々な取り組みを通して、私たちが一番大切にしているのは、子どもたちが楽しむこと、です。

「どんなテーマで交流するのか」とよく聞かれます。

小難しいことを調べての発表とか、日本の社会とか文化紹介を、ということももちろん大切なんですが、私たちは、「もっと身近な日常のこと」をテーマにして交流を行うことをおすすめしています。

なぜなら、「調べたことは発表できるけど、質問に答えられない」ということが度々発生したり、調べたことを「言う」ことに終始していて、「伝えて、やりとりする」ということに発展しないことが多いからです。

国や文化の違う人と、同じテーマで盛り上がり共感できる時間は、ものすごく尊い時間です。そのためには、日々の学校生活とか、流行っているマンガとか、好きなスポーツ選手やアーティストの話が一番です。調べた「他人事」の話よりも、「自分ごと」の話のほうが桁違いにも盛り上がります。

そういった日常的なテーマ、自分に関するテーマでの交流を学校の先生方に伝えてきた際に、「それだと学びにならない」とか、「遊びになってしまう」とか、「やるからにはしっかり調べさせて準備したい」とか、たくさんの声をいただいてきました。

そういった先生方のご意見も尊重しながらも、子どもたちの「話したい/聴きたい」という率直な気持ち、主体性を大切にして、ファシリテーションをしています。

海外と国際交流するからといって、「特別なことをしない」そんなことを大切にしてきました。今回、周南市教育委員会の先生との打ち合わせの中でも、同様のお話をいただき、すごく共感しました。

原体験が、つぎの行動をカタチづくる

その先生は、以前に中学生のホームステイプログラムの引率で、カナダへ行かれたそうです。そして、生徒さんと同じく、先生方もそれぞれでホームステイをされたそうです(これもすごい!)

そして、滞在先には小学生の子どもがいる、という事前情報を得ていたそうで、旅行代理店の方にもいろいろと聞いて、お土産を買って現地へ行かれました。

「やっぱり日本らしいものが嬉しいよね」ということで、扇子とかけん玉とか、いくつか買っていかれたそうなんです。

ところが、それを渡したときの小学生のお子さんの、なんともがっかりした、「またこれか・・・」という顔が忘れられない、と。

どういうことかと言うと、そのファミリーは何度かこれまでも日本人をホームステイとして受け入れていて、そのたびにその日本人は同じお土産を持ってきては、その小学生に渡していたそうなんです。

ホームステイする側の日本人にとっては、初めての海外で、ここぞとばかりに日本の伝統的なものを!となるかもしれないけど、相手にとっては「欲しくないもの」になっている、ということでした。

その先生は、その他にもポケモン関連のグッズも別の目的で持っていかれていたそうなんですが、せっかくなのでそのお子さんにあげたら、それはもうとびっきり喜んでくれたそうです。

人と人との「交流」ということを考えた際に、相手がほしいものをあげたら喜ぶ、相手のことを思う、ということですよね。

一方で、無意識のうちに、日本から行くから日本のものを、ということに考えが終始してしまい、相手の立場に立って考えることができない、毎回同じ文化紹介をする、みたいな事態になることって、意外とよくあることなのかもしれない、そう感じました。

こちらの先生は、この経験がもとになって、国際交流の際には特別なこととか文化的なことをわざわざやるよりも、生徒同士の日常を当たり前に交流することで、共通点や違いが見つかってそれがおもしろい気付きになる、ということを感じ、日常的なことを大切にするようになったそうです。

なんだか、そういったエピソードを話してくださったことがすごく嬉しくて、共感してかなり熱く濃ゆい打ち合わせにもなりました。

プログラムの「成功」よりも、子どもたちの「成長」を。

ということで、今後も山口周南トークが増えていくと思いますが、お楽しみに。

では、おずもっ!

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