universeからpluriverse/multiverseの時代へ

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後藤 智

経営学の研究者。専門はデザインマネジメント。デザインシンキング、エンジニアシンキング、マネジメントシンキング、アートシンキングの違いと使い所を研究している。この観点から学校教育に対する思うことを書いていきます。

宇宙は英語でuniverseですね。
ところがどっこい、どうやら宇宙はuniverseではないかもというのが最近の宇宙物理学の理論の一つです。そのような宇宙はmultiverse(多元宇宙)と呼ばれます。
さて、これは何かと言うと、宇宙は一つではないということです。このようなuniじゃない世界観はデザインの領域でも同じ流れになっています。

ユニバーサル・デザイン

ここ数十年ずっと、ユニバーサル・デザインというものが良いデザインと考えられてきました。
これに関して特に反論することはできません。人間には能力に違いがある。だからこそ、誰にとっても使いやすくてはならない。
これがユニバーサル・デザインであり、誰も否定はできないでしょう。
そういう意味で、これはデザインのベーシックの概念であることはまちがいありません。

しかしながら、これをベースにした上で、最新のデザインではuniversalを否定します。pluriverseなのです。pluriとはざっくりいうと「複数」という概念です。uniが「一つ」ですね。つまり、世界は一つではなく、いくつも存在する。人の数だけ。これは私の記事で何度も言及している社会構成主義的な発想です。

非常に興味深いのは、社会構成主義というものは哲学の話です。
multiverseは宇宙の話です。このmultiverseの理論を支えるのは量子力学です。
つまり、宇宙というマクロの世界、量子力学のミクロの世界、ここに哲学の世界、この3者が揃って世界は一つではないと言っているということです。

日本社会の「uni」

ここで気になるのが、日本社会は「uni」の概念によって支えられていると感じていることです。
その中でももっとも私が気になることが「uniform」。
小さな身元を明らかにするという意味でのユニフォームは、子供の安全を守るために重要であることはわかります。
確かにユニフォームなしにはやっていけない場面もあるでしょう。

しかしながら、本当にここまで子供から大人までuniにformされる必要があるのか?
クリエイティブな業務を求める現場をuniにformすることに違和感を感じないか?
多様性ってこれだけ口では言っているのに、uniにformしようとしていないか?

今日はこの問いかけで終わります。

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