雑草から学ぶ本当の雑草魂

ABOUTこの記事をかいた人

福本 朱理

静岡県伊豆長岡出身。東京農業大学4年生。日本国内での農業実習や農家レストラン勤務の経験から、第一次産業に魅せられ、農家さんへの尊敬が膨れ上がり、農業に貢献すると決める。 大学3年次にColorbathインターン生としてネパールに1年間留学し、コーヒー事業に携わる。 e-Education元国内インターン。 海、和服が好き。最近はワインも好き。もちろん食べることは好き。女性のキャリアにも興味があり発信していきたいところ。気ままに執筆しますがよろしくおねがいします!

こんにちは、あかりです。
突然ですが、質問です。

「踏まれても雑草のように●●●」
あなたならこの●●●に何を入れますか。

「踏まれても雑草のように『立ち上げれ』」と考える人が大半ではないでしょうか。

今日は「雑草はなぜそこに生えているのか」という本から、本来の雑草魂はこういうことだぞ!と紹介したいと思います。

雑草は強い植物?

皆さん雑草と言われて想像するのはどんな植物ですか。
アスファルトの割れ目から伸びているタンポポや、土手の茂みでしょうか。

「雑草」とは植物学上定義された言葉ではなく、日本の辞書を見ると「自然に生えるいろいろな草。また、名も知らない雑多な草」といった、とても広範囲に及ぶ定義に終わっています。

そんな中、「雑草はなぜそこに生えているのか」に雑草の共通点が以下のようにまとめられています。

雑草と呼ばれる植物には、さまざまな共通した特徴がある。その中でも、もっとも基本的な特徴は、「弱い植物である」ということだ。

「雑草はなぜそこに生えているのか」(ちくまプリマー新書)より引用

雑草が弱いという事実は、雑草が身近にある人ほど驚くと思います。畑仕事をする人であれば雑草のしぶとさに悩まされた経験はあるのではないでしょうか。

「雑草が弱い」という事実をもう少し紐解くと、「競争に弱い」ということになります。弱肉強食の自然界で、他の植物を押しのけて生き抜くという力に、雑草は長けていません。

そこで雑草は「戦わない」という戦略を取っています。競争の激しい場所では生きられないから競合がいない場所に生きるのです。
小さな花が一つ咲いているアスファルトの割れ目は他の花が生きることができない特殊な場所なのです。

種子を残すために変え続ける

競争を避けて生き残れる場所を探す雑草たち。
生まれ落ちたこの世界で雑草たちが必死に生きる目的は、その雑草もまた「種子を残すこと」です。
そして雑草はこの「種子を残す」という目的のために実に多様で急速な変化を繰り返しています。

雑草が自在に変化できる理由は、「変化しないことにある」と私は思う。(中略) 植物にとってもっとも重要なことは何だろう。それは、花を咲かせて種子を残すことである。雑草は、ここがぶれない。どんな環境であっても、花を咲かせて、種子を結ぶのである。

「雑草はなぜそこに生えているのか」(ちくまプリマー新書)より引用

例えば、種子の発芽時期。同じ場所に落ちた同じ種子でも時期がずれて発芽します。自分自身が成長できないような大きな草が隣に生えているときは何年も土の中で発芽のタイミングを待つことがあります。

例えば草の背丈。踏みつけられて成長できなかった植物はその後時に這いつくばるように生え、種子を落とすのです。

植物の世界では、人間よりもわかりやすく、「変えられるもの」と「変えられないもの」が存在します。
雑草は生まれ落ちた場所の気候や隣り合わせになった植物を変えることはできません。しかし、雑草は自分自身を帰ることはできるのです。
それはその地に適応することであり、この変化を繰り返すことができるのは「種子を落とす」という目的が変わらないからなのです。

最大のパフォーマンスを求める

前述したとおり、雑草の目的は「種子を落とす」ことです。
この「種子を落とす」という目的のために、想像がつかないほどの準備をしています。

種子を落とすためには受粉をしなくてはいけません。
理想的な受粉は、雑種が生まれるように近くに生える同じ種類の花と行う受粉です。
雑種はそれぞれの強みを活かすことができるため、環境に適応した種子を作りやすくなります。

近くに咲く花との受粉を行うため、美しい色の花や香りを身に着け虫を呼び寄せます。花を咲かせるのにも蜜を生成するにもエネルギーを使っているわけですから、入念な準備をしていることになります。

これだけでもすごいことだと思うのですが、更に感心するのは、昆虫によって受粉が行われなかった場合の対策も行っていることです。

閉鎖花と呼ばれる仕組みを持つ花は、昆虫が活動する時期を過ぎると一つの花の中で雄しべと雌しべが接触し受粉を行います
そして種子を落とすのです。

もちろん雑種が生まれるのが理想ですが、その理想にたどり着かなかった場合でも、その状況でも「種子を落とす」という目的達成のために同じ花で受粉するのです。

理想的なパフォーマンスの準備はした上で、環境が整わなかった場合にはその環境でできる最大のパフフォ−マンスをすることに注力しているのです。

本当の雑草魂とは

これらを踏まえて雑草魂とはどんな心得か考えてみます。

雑草は踏まれたら立ち上がらない。 しかし、「雑草は踏まれても踏まれても、必ず花を咲かせて種子を残す」。  大切なことは見失わない生き方。これこそが本当の雑草魂なのである。

「雑草はなぜそこに生えているのか」(ちくまプリマー新書)より引用

こんなことを言って、雑草はただ勝手に生えているだけかもしれませんが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です