授業中の居眠りは100%生徒の責任?

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ゆっきー

1995年生。岩手県出身。大学では小学校英語教育を専攻。大学在学中にネパールで1年間インターンシップを経験。現在は、岩手県の高校で英語教員として日々奮闘中。趣味:筋トレ、動画編集、youtube研究

こんにちは。ゆっきーです。

前回は、情報化社会に対応するための学校教育のあり方について書きました。

授業中の居眠りは100%生徒の責任?

皆さん、こんな体験をしたことはありませんか?

先生の授業がものすごく退屈だ。先生は俺たちに話しかけているのか、それとも黒板に話しかけているのかわからない(おそらく後者だろう)。それに学習内容も予習済みなので理解している。退屈で仕方ない。は〜。寝るか。zzz

「何寝てるんだ、そこー!(ドスっ)」

教室の定番説教シーンですね。定番すぎてもはや、押すなよ、押すなよと言われて結局押しちゃうあの名コントのような滑稽さがあります。ただし、この定番の説教シーンには学校教育のある大きな問題が隠れていると私は考えています。

それは「教師の他責化」です。他責というのは問題の責任の所在を自分以外に求めることです。果たして、授業中の居眠りは100%生徒の責任でしょうか。私はそうではないと思います。

学校という場は「他責化人間」がうまれやすい

生徒が授業中に寝ることを始め、授業中の私語が無くならないことなど、生徒がだらしない行動をとったとき、考えられる教師の思考パターンは二つあります。

1つは、「授業中に寝たり、私語をするのは生徒がだらしないからだ。こっちは何時間もかけて授業準備をしているし、昨日も残業して疲れてるんだ。そもそも大人の話を黙って聞くことが礼儀ってもんじゃないのか。全くけしからん。」

2つ目は、「授業中に私語をするのはよくないことだが、自分の授業の進め方にも問題があったのではないか。よく考えたら与えるタスクが難しすぎて生徒はそもそも問題に取り組もうとしていない。であれば、少しタスクの難易度を下げて生徒が時間内ギリギリに解き終わるように考え直そう。」

さて、これを読んでいる方はもし自分が先生だったらどちらの考えになるでしょうか。
1つ目は他責思考の例です。責任を生徒に押し付けています
一方2つ目は自責思考の例です。
生徒が授業中に私語をするのは自分の授業の進め方に問題があると考え、自分の行動を直すことによって生徒の行動に影響を与えようとしています。

私はどうも、学校という場所は他責思考の人間を生み出しやすい環境になってしまっている気がします。

なぜ教員は他責化するのか?

では、なぜ教員は他責化してしまうのでしょうか。他責化の原因を考える上で、ある実験を紹介します。

スタンフォード大学の監獄実験をご存知でしょうか。
被験者を看守役と受刑者役にグループ分けをし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせたところ、看守役の被験者が受刑者役に暴言を吐いたり、暴力を振るったりするようになり、急遽実験が中止されたという、有名な心理学実験です。

学校は監獄ではありません。ある程度の自由があります。ただし、学校における教師と生徒という関係性は監獄における看守と受刑者という関係性と共通している部分があると思います。
例えば、権力への服従です。閉鎖的な空間では教師と生徒との間に主従関係が成立します。

監獄実験で看守が囚人に次第に暴力を振るうようになったのと同じような心理的状態が、教員にも起こっています。絶対服従が成立する環境で、権力者は形のない力に魅了され、そして蝕まれていきます。
教員は超閉鎖的空間で、次第に排他的、権力主義的思考に変わっていきます。そうなると自分への責任を囚人(生徒)に背負わせることが容易にできてしまうのです。

つまり閉鎖的な空間である上に、生徒ー教師という主従関係が生まれやすい環境が相まって、教師は他責化人間へと変貌を遂げるわけです。

学校教員には自責と他責のバランスが求められる

他責化は避けるべき課題です。生徒の居眠りや私語を全て生徒のせいにしていては、生徒との信頼関係構築に影響が出るだけでなく自身の指導スキルの向上は見込めません。ただし、100%自責とも行かないのが学校教育の難しいところです。

なぜなら100%自責にしてしまうと、生徒の社会性や人間性の成長の機会を奪ってしまうからです。
生徒は悪くない、自分が悪いんだという思考になると、生徒がどんなに悪い行いをしてもそれは教員自身の行動に原因があるという考えに陥ってしまいます。

自責と他責のバランスはすごく難しいと思っています。私自身も最適なバランスはまだ分かりません。

これからじっくり考えていく必要がありそうです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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