無関心は敵?

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後藤 智

経営学の研究者。専門はデザインマネジメント。デザインシンキング、エンジニアシンキング、マネジメントシンキング、アートシンキングの違いと使い所を研究している。この観点から学校教育に対する思うことを書いていきます。

無関心は良くないことだと良く言われます。それって本当?
私は、日常的に使用される無関心という言葉には、「関心」と「干渉」の2つの現象がごちゃ混ぜになっているように感じます
関心を持つことは大切です。しかし、多様な現代では、関心を持っても、干渉することはお勧めできません(良いことをしている限りには)。
アクティブラーニングにおいても、関心と干渉をはっきり区別することが重要だと思います。

関心・干渉で分けられる4つのタイプ

アクティブラーニングについて考えた時、関心と干渉という2つの軸を作ることで、4つのタイプに分けることができます。

①無関心+無干渉 = ただの怠慢
②無関心+干渉 = 一緒に仕事したくない上司型(単なる価値観の押し付け)
③関心+干渉 = ガッカリ型
④関心+無干渉 = デザイン型

①は単なるサボりなので、語る必要なし。もし、「アクティブラーニングだ!」って言って、①を実行している人はサボってるだけですよ。

②は最悪ですね。こんな人に教えられるのは嫌です。人の意見に全く興味を示さず、ただただ自分の価値観で全ての物事を動かそうとする人です。ほんとやだ。アクティブラーニングで一番うまくいかないタイプですね。

③は惜しい。話は良く聞いてくれるし、「この人いいかも!」と思わせといて、最後の最後に結局「あなたの言う通りにやらないとダメなんかーい!」と、どんでん返ししてくるタイプです。途中まで期待させるだけに、最後裏切られた感を強く相手に持たせてしまうので、このタイプも辛いです。

④は、しっかり相手の話を聞いて、「ふーん、そうなんだ、そうなんだ。そんなことやりたいんだね。」という状態を作ってからの、「じゃあ、やれば」で急に最後無干渉。これが大切。
生徒に自分から「やりたい」を引き出すまでしっかりコミュニケーションをとります。そして、「やりたい」が出たらもう教員の勝ち。あとはやりますし、逆に言うと、自分で言ったからやらざるを得ない状況が作られます。最初は手間が少々かかりますが、プロセス全体で考えると楽ですよ。だって、勝手にやってくれるから。

これをデザイン型と呼ぶ理由は、以前の私の記事「何もしないこと(空白)をデザインする」にあります。このタイプは、「気がついたら何かやることになってる!」という、うまいことやられた感を感じることが多いと思います。「やりなさい!」って一切言わない(つまり、無干渉)のがベスト。これが空白で相手を動かすということです。デザイナーがよく仕組む、良い「罠」です。

多様性と関心・干渉

多様性が重要な現代においても、やはり関心・干渉ははっきり区別されなくてはなりません。上記のタイプ分けの①は社会問題に対して何も知ろうとしない姿勢であるため、良くないですね。②は、多様性にとっては最も悪。組織の多様性を阻害する一番大きな要因ではないでしょうか。③は、やはりガッカリさせます。④は、共感型ですね。「ふーん、そうなんだ、そうなんだ。あなたはそういう人なんだね。」という状態を作ってからの、「いいじゃない。」で終わり。無干渉。それで何の問題もないんです。

案外、④の姿勢は夫婦関係をうまく保つコツでもあるんじゃないかとも思ったりします。

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