「わたしらしい」キャリアって?

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舛田菜緒

環境負荷の小さい農業の普及を通じて、持続可能な社会をめざす会社で働く。 大学を1年休学して滞在したネパールでコーヒー事業と出逢う。コーヒーの種からカップに注がれ飲むまでのすべてを理解すべく、コーヒーの仕事している。

先日、東京にある大学の講義でお話する機会がありました。
授業のテーマは、「キャリアデザイン」。
お話するにあたって、いろいろ考えることがあったので、書いてみたいと思います。

キャリアデザインって何?

キャリアデザインの授業だと聞いて、何を話したらいいのか考えました。

私は、一般的な就職活動もしていないし、仕事の決め方もおそらく特殊だったので、何を話したら、みんなの役に立てるのだろう…と

「キャリアデザイン」と検索してみました。
いろいろヒットした中で、個人的にしっくりきたのは、
キャリアデザインは、人生の中の「はたらく」ことに関するすべてであり、生き方そのものを考えること。だという考え。

「はたらく」というと、給料が発生する仕事を連想しがちですが、
キャリアを考えるとは、お金が発生しないことも全部ひっくるめて、自分がどう生きるか、を考えることなのだと理解しました。

点と点が繋がって線になる

自分がどう生きるか。
それを考えるために、まずは自分がこれまでどう生きて来たか、を振り返ってみました。

たとえば、思い浮かんだのは、中学生のときの地元の塾の先生との出会い。
これをきっかけに、英語が好きになり、将来は英語を使う仕事に就きたいと考えるようになったなーと。
その当時はなんてことないことだったと思うのですが、今思えばこの先生との出会いは大きかったようです。

次に、大学時代のボランティア活動が思い浮かびました。
私は、大学に入ってすぐに国際協力の活動をしているボランティア団体に入りました。英語を使う仕事で、国際協力の分野があると高校生のときに知ったからです。

私が入った団体は、海外だけではなく、被災地でも活動を行っていて、偶然にも私も東北に行く機会があり、そこで、衝撃を受けたことから防災活動に興味を持つようになりました。
そして、ネパールの大地震。震災復興支援のためにネパールに行くことになります。ネパールで出会った人、状況がきっかけで農業の世界に足を踏み入れます。
そして、今農業の会社で働いている。

今の自分は、過去の自分があってこそのもの。
過去の点と点をつないで、線になって今がある、ということを改めて考えました。

点を打つ。

大学生のときは、興味があることはとりあえずやってみました。
自分が本当に何をやりたいかなんてわかっていませんでした。
あっちこっちに「点」を打ちまくって、自分でも何をしているのだろうと悩むことも正直ありました。
でも振り返ると、ここまで来るのに最短距離ではなかったかもしれないけど、いろいろな経験が自分を、今ここに導いてくれたと感じています。

どの「点」も大事な自分の一部であり、誰にも渡せない、まねできないもの。
「点」にはきっと「間違い」とか「不正解」はないと思います。
それらの点と線が「自分」であり、逆にいうとそうでしかない。
「なりたい自分」も、これまでの積み重ね「今までの自分」「今の自分」に  「これからの自分」を積み重ねることでしか実現できないのだと思います。

キャリアデザインは、自分がどう生きるかをデザインすることだと言いました。
「自分の将来を考えろ」「キャリアをデザインしましょう」と言われると、とても難しいことのようですが実はとってもシンプルなことだと思うんです。
今の自分がなぜこうであるか、これまでの点をまずは振り返ってみたら良いのです。自分は所詮、これまでの自分の積み重ねでしかなくて、言い換えると「自分らしさ」の塊でしかない。
「点」がまったく同じ人なんていないので、自分が持っている「点」、それらをつなげてきた「線」を大事にしてみたら、「自分らしく生きる」生き方が見つかるのではないかと思うんです。
何が正解はわからないですが、私はそのように考えています。

自分の持ちカードをいかに増やせるか

とはいえ、就職活動のことを少しは知っておいたほうが良いと思い、大学時代の友人に話を聞きに行きました。
「将来のためや就職のために、大学生の間にやっておいたほうがよいことはなんだろう?」
彼は、こういいました。
「自分が使えるカードをどれだけ増やしておけるかじゃないかな?それが、自分らしさや強みにつながると思う。」

彼が言う、自分が使えるカードというのは、「経験」「原体験」のことでした。
どれだけの原体験をしてきたか、それがその人の強みになると言うのです。

「点」と同じような話で、私は妙に納得してしまったのですが、「原体験」をたくさんした人はやっぱり強い、らしい。原体験は、別に壮絶なものでなくても、「自分の心に響く何か」であれば良いと思います。
私は、就職活動に限らず、自分のキャリアを考える上でも原体験が多いほうが良いと思いました。なぜなら、「これまでの自分」は、「これからの自分」の土台になるからです。

とりあえずやってみよう

こんなことを言っている私も悩んでばかり。
きっとこれからも悩み続けると思います。(開き直ってる。笑)
それでも、「とりあえずやってみる一歩」 は大事にしようと思っています。
意外なところに「点」を打ってみたら、面白い線が描けるかもしれないから。

長くなりましたが、一番言いたいことは「とりあえずやってみよう」ということです。
心が揺さぶられる原体験に出会えるまで、動き続けてみれば、自分らしい生き方や、本当にやりたいことが見えてくると信じ、私は今日も動き続けます。

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