遠くよりも、近くを見て歩く

ABOUTこの記事をかいた人

アバター

1985年生。早稲田大学国際教養学部、米国Portland State Universityにて文化人類学専攻。 新卒でベネッセに入社。学校教育コンサルティングに関わる。新しい働き方・学び方創りに関わり、社外の活動としてスポーツ、キャリア教育、地方創生、途上国支援など複数のNPO、NGOの立ち上げに関わる。 世界経済フォーラム(ダボス会議)Global Shapers Communityメンバー。関西学院大学非常勤講師。

今日は、ネパールでのつれづれな日常生活で感じたことを書きたいなと思います。今回は、2ヶ月弱ネパールに滞在しています。アパートを借り、生活用品とかもいろんなお店で買い集め、(ネパール的には)快適な生活を送っております。ネパールライフのお話は、詳細にまた今度したいと思いますが、今回は、「ネパールの不便さやのんびりさの中でこそ感じたあたたかさ」について書きたいと思います。

買いたいものを探し求めて

といっても、つれづれな生活の中の話なので、大げさなものではないですが。

私は、コンタクトレンズをつけています。日本からは、コンタクトの洗浄液をボトルで持ってきました。大きいボトルの半分くらいあれば足りるかなと思ったのですが、読みが甘かったです。つい先日、すっかすかになくなりました。

ということで、今日、コンタクトの洗浄液を買いに行くことにしました。以前の記憶で、大きなスーパーにはおいてたなーという記憶があったので、いくつか近場のお店を探して歩きました。

住んでいる家の近くに薬局があるのでそこでまず確認しました。すると、「ない」と。まぁ、そうかもなとは思いました。ネパールの人でコンタクトレンズを使っている人に出会ったことがほとんどないので、大きなスーパーに行かないとないよな、と思い、歩いて15分、ネパールのイオンモール的存在のスーパーにいきました。

ものすごく大きなスーパーで、だいたいのものが揃うので、さすがにあるだろうと思っていました。。。が!、「コンタクトの洗浄液は置いてないよ!」とのこと。私がきいた店員さんが知らないだけだと思い、別の店員さんにも確認しました。それでも、「いやそれは置いてないよ」と。

「なんでこんなにおおきなスーパーなのに置いてないの」と軽くイラッとしてしまいましたが、すぐに、まぁしょうがない、と思い直しました。そこから、それなら、タメルという地区にある外国人観光客向けのスーパーにいくことにしました。

最近ネパールでは、ライドシェアのアプリも浸透してきています。便利なのでそれを使い、10分かけておっきなスーパーへ。ただ、そこに表示されていたのは。。。

なんというか、このがっかり感がうまく表現できるかわからないのですが、在庫管理とか整理のために、2階の医薬品関連フロアを閉鎖しているとのこと。すぐ入れそうだし、店員さんもいるし、コンタクトの洗浄液はすぐそこに見えていてそれだけほしいのに、「いや今日はだめだよ。明日また来てね」と店員さんから笑顔で言われる。。。

4軒目くらいのお店で、わざわざ移動してきて、そこに見えるのに買えない。なんとももどかしい気持ち。っで、しぶとく交渉しました。それがないと明日から目が見えないとかうんぬんとかいろいろ話しましたが、無理でした。

あーどうしようーと思いながら、そこの近くのお店に入っては店員さんにコンタクトの洗浄液があるかどうか聞いて回る。そんなの置いてねーよ、という反応が続きました。

その後4軒目で、「あるよ」と渋い感じで店員さんが案内してくれました。そして、そこには日本でも見たことのあるレニューの洗浄液(小さいやつ)が置いてありました。やっと、買いたいものを買えました。1時間以上、最後は意地になって探そうと頑張りました。

っと、「コンタクトの洗浄液を買うまでの話」をつらつらとしてしまいました。帰りに歩いているときに、いろいろと振り返り、感じることがありました。

いつでも、どこでも、何でも、の日本

ある程度「一般的なもの」は、日本だったらコンビニやスーパーにいけば、だいたいそろうと思うんです。もちろん、ピンポイントの好みのものがあるかどうかは別として、カテゴリーとしては何かしら扱っていると思うんです。24時間、どこにいても、ほしいものが手に入る。

というか、久々に買い物のためにいろんなお店を回った気がします。日本にいると、買い物はamazonとかでしているので、お店を回ってどれがいいかを比較する、みたいなこと自体が減ってきていることを感じました。結構、お店回るの疲れますね。

一方で、ネパールではamazonの配送はまだないし、どのお店に何が売っているかは自分で行ってみて確認しないとわからないです。あるかどうかのドキドキ感はあります。でも、手間と時間がかかります。

面倒くさいなぁ、不便だなとも思ったのですが、、、、日本のほうが異常に揃ってるなとも感じてきました。品切れとかも、あまりないじゃないですか。洋服を買いに行って、サイズが売り切れているとかもたまにはありますが、ネパールではよくあります。

「ある」ことが当たり前の日本。
「ない」ことが当たり前のネパール(やや言い過ぎ)。

便利で育った自分が直面する不便の意味

そんな日本とネパールの状態の比較をついしてしまうんですが、実際には、「それに対して自分がどう感じるか」という話なのかなと感じてきました。

つまり、「いままで便利なところで生活してきたから、それと異なる環境を不便」と感じるんだと思います。なんで洗浄液売ってないのって思っていましたが、あまり需要がないから売っていないだけで、それをネパールの品揃えみたいに言うのは、ものすごく自分勝手な視点だったかなーと反省しました。

あまり便利すぎないほうが、物事を大切にするし、期待もしすぎないし、いまあるものを大切にできるような気がしました。

日本人が世界でチャレンジすべき事象は、「高い大きな壁を乗り越えて成果をつかむ」というよりも、「無意識のうちに便利さに浸かりすぎていて、不便さに耐えられない自分」というものもあるような気がしました。

みんなまっすぐ生きている

そんなことを考えながら、家に帰ってきました。家のすぐ近くで、大きいお水のボトルを買うことにしました。重たいので気合いいれて運ぼうとしていたら、お店のおじさんが、「いや、おれが運ぶから任せてね、だいじょうぶ!」といって、お水をかついで運んでくれることになりました。頼もしい。優しい。

家の生で運んでくれて、タオルで拭いて、タンクに設置してくれました。おおきな水のタンク、これで60ルピー(60円)。それに、力仕事で時間もかかって、わざわざ運んでくれて、とびきりの笑顔。仕事って、なんだか尊いものなんだなって、ほっこりしました。

不便だからこそ助け合うし、不便だからこそ、「有り難い」って思う。便利すぎるときには、気をつけないとなと感じた1日でした。

日々に感謝して、便利なで楽な環境に甘えないように、これからも頑張ろうと思いました。

じわじわと、一緒に少しずつ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です