今年の9月。ついに、私の念願だったマラウイフィールドワーク’19を開催することになりました。これからの私のスタッフコラムを通して、私が感じるマラウイの「魅力」や、フィールドワークを開催したかったその理由(わけ)をお伝えしていきたいと思います。
私にとって未知な国だった「アフリカ・マラウイ」

みなさんにとって「アフリカ」ってどんなイメージですか?
マラウイってそもそもどこにあるか、皆さんご存知ですか?
私のアフリカのイメージは、原住民族がいて、サファリのような大自然。道路はボコボコで車は砂まみれ。そんなイメージしかなかった、アフリカ。
私にとっても、最初はやっぱり、未知すぎる世界だったわけです。テレビやネットで見るアフリカという世界になんとなく関心は抱いているものの、まさかそこに住むことになるなんて…思ってもいませんでした。
ちなみに、アフリカの右下。ザンビアとジンバブエの隣にある小さな内陸国がマラウイです。面積でいうと、日本の北海道と九州をちょうど足したくらいな大きさで、そこに東京都の人口とほぼ同じ規模の人が住んでいます。
私が初めてマラウイのことを知ったのは、大学卒業後。新卒としてJICAの青年海外協力隊に応募し、その合格通知を開いたときでした。
合格通知の派遣国欄に書かれいた「マラウイ共和国」という文字。見た瞬間…「どこやねんっ!」と突っ込みたくなるくらい聞いたことのない国名で、Googleマップですぐさま検索。ザンビアとジンバブエの間にある、細長い国を見た時には、不安しか湧き上がりませんでした。
でも、ちょっぴり安心したのは、水資源が豊富で、緑豊かな国だと航空写真をみてとれたとき。「あー水があればなんとか生きていけるな」そう感じたことを今でも覚えています。笑
第二のふるさとになった、マラウイ

私はそのマラウイで2年間、小学校に配属され、現地の先生たちと一緒に情操教育の推進や、基礎算数向上のプロジェクトを行ったりしてました。(隊員時代の活動話は長くなるので、また追々お話させてください。笑)
2年間の現地生活は、電気・水道なしのサバイバル生活。笑(ソーラー電気はあるので、必要最低限な電気と充電はできます)
毎日、井戸まで水を汲みに行き、ご飯をつくるためには火起こしをして、シャワーを浴びるためのお湯も沸かします。この生活の話をすると…ほとんどの日本人の方が「うわーーー><」みたいな苦い顔をされるんです。もちろん、不便ですよね。笑
でも、この生活を通して学んだこと。それは、
相手を思いやる人のあたたかさWarm Heart
なんですよね。金八先生の名言である、「人という感じは”人” と”人”とが支え合って出来ている」という、まさにそれです。笑
水汲みに行くのも、いつも子どもたちがついてきてくれて、運ぶのを手伝ってくれたり。井戸水でポンプを押すことに疲れていると、順番待ちしているお母さんたちが「かわってあげるよ!」って私のために水を入れてくれたり。マーケットが遠くて野菜しか食べていない私に、捌いた鶏肉を分けてくれたり。私が体調崩して寝込んでいるときには、お湯を沸かし、ご飯をつくってくれたり。
なんていうんですかね、一緒に住んではいないけど、私のことを「家族」のように支え続けてくれたんですよね。
突然きた日本人で、そんなに大した現地語も話せない私なのに…そこまで考えてくれる「愛情深さ」に、この国が「Warm Heart of Africa」と呼ばれている意味が、ようやくわかりました。
彼らにとっての「幸せ」の定義はなんなのか。私たちとはまた違う捉え方がここにはあるんだなと気付かされました。
とはいえ、いいことばかりではありません。
文化と国民性の違いから、なんども憤りを感じることもあったし、不安に思うこともたくさんありました。
それでも、どんな時も彼らは、私自身を「日本人」や「外国人」としてみるのではなく、「むつみ」という「1人の人」として向き合い続けてくれました。
それがなによりも嬉しく、私の第二の故郷としていまでも想い続ける国になった理由のひとつです。
マラウイの魅力はやっぱり体感しないとわからない

どんなことでもそうだと思うんです。人から話を聞くだけでなく、まずは自分から調べて知り、体験するからこそ五感で感じ、その魅力についてまでもを、身をもって感じきることができる。そうして、少しづつ、理解へとつながる。
「アフリカの温かい心」をもっている、マラウイ。
そんな人のあたたかさにふれることができるからこそ、私はこの国にこだわり続けています。そして、やっぱり現地の人から湧き出る笑顔からの優しさを多くの人に感じてほしいから。
貧困とはなんなのか。人にとっての幸せってなんなのか。
そんなことをアフリカで地平線を見ながら一緒に問うてみませんか。
まだまだ書ききれない、私がこの国にこだわる理由。
これからもつづいていきます!
マラウイフィールドワークの概要はこちら
「たった数日で世界は変えられない。
でも、自分が変わるきっかけにはなるかもしれない。」
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